ムーブメント Laco18自動巻き MIYOTA社製 自動巻き ケース ステンレス ブラックIP ケース42mm 厚さ13mm 文字盤 ブラック バンド グレーナイロンストラップ 20mm ガラス サファイアガラス 精度 静的精度:日差約±15秒 防水 5気圧防水 保障 2年間無償保障(メーカー基準) 正規品修理保障 店長の コメント 第二次世界大戦時にドイツ空軍に制式採用されていたLaco【ラコ】のミリタリーウォッチを復刻 1930年10月13日 ドイツ航空機ファンの間では「タンテ・ユー(ユーおばさん)」という愛称で呼ばれているユンカース社JU52の処女飛行を記念して 裏ぶたに年月日が刻印されています。
ラコはパイロットウォッチ [FL232883] の開発により、1940年代の初頭にはその後の伝説となるような高い評価を確立していました。
1925年の創業から現在に至るまで、時計作りの高い能力と、[Made in Germany] というブランド力が Laco イメージの真髄です。
第二次世界大戦時ドイツ空軍に採用されたパイロットウォッチのメーカーがその特徴を忠実に再現し、時代と共に進化し洗練されたデザインで世界中の多くの航空時計ファンを魅了しています。
現在の Laco Pilot Watches は当時のクラシックデザインと現代の最先端メカニズムを融合した腕時計として進化し続けています。
ドイツ第二の時計工業地域だったシュバルツバルト (黒い森)の北に位置するポルツハイムにあったラシャー社【Lacher&Co.】 この会社名を略してLACO【ラコ】と、ムーヴメントに標記したのが始まりです。
第二次世界大戦のドイツ軍ミリタリーウォッチの中でも 数多く生産をしていた時計メーカーです。
パイロットウォッチは、特に爆撃機、偵察機などの 作戦行動で最も重要な「分」と「秒」の視認性を 重視した文字盤です。
そのため「分」の表示が大きく外側に書かれています。
ラコ Laco の創業 ラコの創業は、1920年代半ばのドイツ。
1925年、フリーダ・ラッハー(FRIEDA LACHER)とルードヴィッヒ・フンメル(LUDWIG HUMMEL)によって創業されました。
1936年、フリーダの息子であるエーリッヒによってエーリッヒ・ラッハー(ERICH LACHER)社として設立。
ラコの名の由来は、「LACHER & CO」の頭文字をとって、「LACO」としたものです。
ラコ創業時の時代背景を知るためには、もう少し歴史をさかのぼらなければなりません。
時代をさかのぼること1880年代。
主役はドイツ、オーストリア、イタリア。
この三国同盟は、強力に海軍力を高めて海外発展へつとめていました。
勢いを増す三国同盟に脅威を感じていたのが、その周りの国々。
ちょうど地理的にドイツを包囲するかたちで、イギリス、フランス、ロシアが1907年に三国協商を結びます。
この頃、バルカン半島では民族独立をめざす運動が高まります。
この地域に利害関係をもつヨーロッパの列強は、独立運動に乗じて一触即発の緊張状態が続いていました。
1914年、オーストリアの皇太子夫妻がセルビアの一青年に暗殺されました。
この事件は、オーストリア対セルビアだけの問題にはとどまらず、三国同盟側と三国協商側の国々があいついで参戦。
第一次世界大戦へとつながります。
すでに鉄道が普及していたこの時代。
兵士と物資の後方からの大量補給が可能になると、前線の兵士だけでなく国民全体が戦争システムへと引きずり込まれました。
1918年、人類史上初めての悲惨な総力戦は、ドイツを含む三国同盟側の敗北へ。
翌年のベルサイユ条約によって、ドイツは戦争の責任を問われます。
すべての植民地と領土の一部を失ったドイツ。
父親、息子、兄弟を兵隊にとられ、家族を奪われた人々。
巨額な賠償金を背負わされ、物価高に苦しめられる生活。
不安。
絶望感。
怒り。
やがて、アドルフ・ヒトラーがナチス党を率いて政治の舞台に登場します。
1920年代、小さな政治グループでしかなかったナチスに、人々はしだいに引きつけられていきました。
ラコが創業したのは、1920年代半ばのドイツです。
当時のドイツが抱えていた、この空気感をほんの少しだけでも頭の隅で想像してみてください。
1929年、アメリカのウォール街大暴落。
世界大恐慌へ。
1939年、ドイツ軍がポーランドへ侵攻。
第二次世界大戦へ。
飛行機、飛行船、戦車、潜水艦、毒ガス、その他の軍事用品。
皮肉なことに、戦時の兵器の必要性にともなって科学や生産技術が飛躍的に発達する側面を私たちは否定することができません。
いわずもがな、時計のような精密機器もそこに含まれます。
ラコの製品を通して伝わってくるのは、激動の20世紀の記憶なのです ラコ製品の代名詞ともいえるパイロットウォッチは、特化した使用目的のために製作されていたため、デザインも独特の様相を呈しています。
文字盤の上下をすばやく認識できるように印字された12時位置の三角形のマーク。
パイロットが分厚い手袋をはずさなくても操作できるように工夫された大きなオニオン型のリュウズ。
夜間飛行時にも耐えうる針やインデックスのルミノス加工。
いくつかのナビゲーションウォッチモデルには、航法計測機器に分類される「FL23883」という当時の機密記号がケースに刻印されています。
また、服の上からでも時計を着脱できるオーバージャケットストラップに、頑丈なリベットつきのレザーベルト。
こういった外装品にも独特なデザインの仕様がみられます。
当時のデザインをそのままに残すことは、そのまま20世紀の記憶を次世代へ引き継いでいくことへとつながります。
悲惨な戦禍を引き起こした当時の世界情勢、当時のエンジニアたちの技術への傾注。
そして、戦闘機パイロットたちが感じたであろう空での孤独感や葛藤。
時計は物を言いません。
しかし、歴史から謙虚に学ぶ姿勢の大切さを私たちに雄弁に語りかけています